外壁の素材別メンテナンス方法と外壁塗装のメンテナンス時期
建物の外壁はその材料に適したメンテナンスを行うことが大切です。
この記事では外壁の素材別のメンテナンス方法をご紹介します。
特に一般的な戸建て住宅で多く採用されているサイディング外壁の外壁塗装などによるメンテナンスの方法について、解説します。
モルタル外壁のメンテナンス方法
モルタル外壁はセメントと砂、水で構成されたモルタルを塗った外壁です。
意匠性が高いのが特徴ですが、ひび割れを起こしやすく、劣化すると水が浸透しやすくなります。
水が浸透して湿気を帯びるとカビや苔の発生による外壁の汚れが目立ちやすくなるという特徴があります。
モルタル外壁のメンテナンス方法は主にひび割れの補修と外壁塗装です。
クラック補修
モルタル外壁にクラックなどのひび割れが見られる場合はクラックの補修を行います。
ひび割れ部分をカットして整え、プライマーを塗布し、モルタルを重ねます。
上から綺麗に塗装すればクラックの補修は完了です。
外壁塗装
全体的に塗装が劣化している場合は外壁塗装をします。
モルタルはひび割れを起こしやすい素材のため、ひび割れに強い弾性塗料が多く用いられます。
タイル外壁のメンテナンス方法
タイルは耐久性が非常に高く、塗装の必要のない外壁材です。
そのため、メンテナンスを行う必要があまりなく、マンションやビルの外壁などにも多く採用されています。
高級感があり、重厚感を持たせることができる点も特徴の1つです。
割れたタイルの貼り替え
タイルに割れや亀裂、剥がれが見られる場合はタイルを貼り替えて対応します。
割れてしまったタイルは補修しても再び不備を起こす可能性がありますので、貼り替えてしまった方が安心です。
目地の補修
タイルそのものは劣化しにくい素材ですが、タイルの目地は劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
目地が劣化している場合は古い目地を取り除き、新しい目地を注入して補修します。
サイディング外壁のメンテナンス方法
サイディングは工場で生産したサイディングボードを外壁に施工する方法で、現在の戸建て住宅の大半がサイディング外壁を採用しています。
サイディング外壁にはいくつかの種類がありますが、特に窯業系サイディングというセメントに繊維質を混ぜ、板状に形成した外壁材が人気があり、デザインのバリエーションも豊富です。
そのほか、スタイリッシュな外壁にでき、軽量の金属系サイディングも人気があります。
サイディング外壁のメンテナンス方法は、
・外壁塗装
・コーキング打ち直し
・外壁材の張り替え
があります。
詳しくは以下の項で解説します。
外壁塗装は10年に1度が目安
外壁塗装は一般的に10年に1度行うのが目安とされています。
これは外壁塗装に使う塗料の耐用年数が大きく影響しています。
外壁塗装の耐用年数は10年程度
外壁塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。
もちろん15年以上長持ちする塗料もありますが、最もスタンダードなシリコン塗料の耐用年数は8~12年程度であることから、外壁塗装は10年に1度というのが一般的な考えとなっています。
耐用年数の高い塗料を選べばその分外壁メンテナンスの頻度を落とすことができます。
ただ、外壁塗料は耐用年数が長くなるにしたがって施工費用が高くなる傾向がありますので、予算やリフォームスケジュール、住宅が建っている場所の周辺環境を考慮して塗料選びをすることがポイントとなります。
外壁に劣化症状が見られたら外壁塗装を検討する
外壁塗装は塗料の耐用年数だけでなく、劣化症状が現れたら塗り替えを検討する必要があります。
よく見られる外壁塗装の劣化症状としては以下のようなものが挙げられます。
・チョーキング
・色褪せ
・ひび割れ
・塗膜の剥がれ
・苔・藻・カビの発生
劣化の状態により緊急度は異なります。
チョーキングや色褪せ、苔・カビの発生、軽微なひび割れは今すぐ補修しなければならない、ということはありませんが、大きなひび割れや塗装の剥がれは早めに対応した方が良い劣化症状です。
シーリングは5~10年に1度のメンテナンスが必要
サイディングボードのような外壁では外壁材の目地をシーリング(コーキング)で埋めています。
シーリングは立地や環境によって異なるものの、5~10年で寿命を迎え、劣化してしまいます。
シーリングが劣化するとシーリングがひび割れしたり外壁材から剥離してしまったり、肉痩せが起こります。
このような状態で放置しておくと、シーリング部分から雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。
建物に大きなダメージを与えないためにも、定期的なメンテナンスが必要です。
シーリングのメンテナンスは、シーリング打ち替えまたはシーリング打ち増しで対応します。
外壁塗装以外の外壁メンテナンス方法
外壁そのものの劣化が進み、外壁塗装では対応しきれない場合は外壁材の張り替えリフォームを行います。
外壁の張り替えにはカバー工法と張り替えの2種類があります。
カバー工法
カバー工法とは、今の外壁の上から新しい外壁を重ね張りする方法です。
外壁が二重になるため、断熱性と遮音性に優れるというメリットがあります。
一方で、外壁が重くなるため、耐震性が低くなるというデメリットがあります。
外壁材の張り替え
外壁材を剥がして新しい外壁に張り替える方法です。
大規模な外壁リフォームとなり、工期は20日前後かかり、費用も高くなります。
しかし、外壁を一旦取り除くため、壁内のダメージを点検したり、傷んでいるところを補修することが可能です。
また、外壁材が新しくなるため、家の外観をガラッと変えることもできます。
長く付き合える業者を探して定期的なメンテナンスを行うことが大切
外壁の素材別メンテナンス方法についてご紹介しました。
外壁は定期的にメンテナンスすることで大きな劣化を防ぐことができ、大規模な補修にならずに済みます。
住宅を長く健康に保つためには、長く付き合える外壁塗装業者と早く出会うことが1つのポイントとなります。
外壁塗装を検討している場合は複数の業者を比較検討し、「長く付き合えそうか」も1つの判断基準にして外壁塗装業者選びをすると、突然のトラブルへの対応もスムーズになります。
広島県の外壁塗装・屋根塗装は株式会社 福成にご相談下さい。
会社名:株式会社 福成
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