知っておきたい外壁塗装の素材別塗装方法・種類について解説
外壁塗装、屋根塗装は建物を守る上で定期的に行わなければなりません。
また、素材によって適切な塗装材を使用することが大切ですので
ご自宅の建物に適した塗装方法を選択する必要があります。
そこで、外壁塗装の素材別の塗装方法をご紹介します。
窯業系サイディングボード
窯業系サイディングはデザインが豊富で現在の日本の住宅で最も普及している素材です。
窯業系サイディングには3つの塗装方法があります。
クリアー塗装
クリアー塗装は透明の塗料で塗装しますので
現在の外壁の色やデザインはそのままに塗膜を塗り替えることができます。
新築の時に気に入った外壁デザインなのでそのまま活用したい、という方や
デザイン性の高いサイディングボードを選択された方によく選ばれている塗料です。
注意点はクリアー塗装をする際は外壁に目だった劣化症状がない場合に限られる、という点です。
単色塗りつぶし
現在の塗装の上から色のついた塗料一色で塗る方法です。
塗料の色を変えて建物のイメージを一新することもできます。
2色の色を塗り分けるツートンカラーの外壁にすることも可能で
ツートンカラーは最近流行のデザインとなっています。
多彩式塗装
多彩式塗装は複数の色を使用して仕上げる方法です。
2色以上を使用することで柄や模様を表現したり凹凸を強調したりして
外壁に個性的な雰囲気を出すことができます。
特に外観にこだわりたい方におすすめです。
コーキング(シーラー)の打ち直し
窯業系サイディングには継ぎ目があり、コーキングで目地を埋めています。
コーキングは耐用年数が約5年程度~約10年程度ですので塗装と同時にコーキングの補修も行った方が良いでしょう。
コーキングの劣化にはひび割れや肉やせ、剥離、欠落等があります。
コーキングが劣化すると雨水が家の内部に侵入してしまう可能性がありますので
劣化症状を見つけたら早めに補修をするようにしましょう。
コーキングのメンテナンス方法には打ち増しと打ち替えの2種類があります。
打ち増しは既存のコーキングの上から追加する形で新しいコーキングを打つ方法
打ち替えは今あるコーキングを取り除き、新しいコーキングを打つ方法です。
打ち増しの方が工事費用が安い傾向がありますが
打ち替えを行った方が外壁を機能させる上でもおすすめです。
モルタル
モルタルは1990年頃まで住宅の外壁の主流の壁材でした。
現在ではサイディングが主流になっていますが、サイディングのような継ぎ目がなく
リシン仕上げ、スタッコ仕上げなど独特の風合いを出せる点で現在でも敢えてモルタルを選ぶお宅もあります。
弾性塗料はモルタル外壁と相性が良い
外壁塗料にはアクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素系塗料などがありますが
モルタル外壁は特に弾性塗料と相性が良いことで知られています。
弾性塗料とはゴムのように弾力のある性質を持った塗料のことを指します。
外壁にひび割れが起こりそうになったときに伸びて割れを防ぐ力を持っていますので
ひび割れを起こしやすいモルタルに向いています。
以下でモルタルの弾性塗料の3つの工法をご紹介します。
単層弾性工法
下塗り材にシーラーを塗り、その上に単層弾性塗料を2度塗りして仕上げる工法です。
単層弾性工法は通常の塗装方法と工程が変わらない為あまり効果を期待できません。
更に、多くの塗料メーカーの弾性塗料はアクリル塗料またはシリコン塗料しかないため
耐用年数が約3~5年と非常に短くなる傾向があります。
そのため、ヒビ割れリスクが多いモルタルの外壁では塗装のトータルコストがかかるためあまり向きません。
複層弾性工法
下塗り材にシーラーを塗った後、中塗りを2回、上塗りを2回ずつ行い、複層の塗膜を作ります。
厚い塗膜でしっかりとモルタルの外壁を覆うことができるため、ひび割れに強く防水性も高まり
耐用年数も単層弾性工法の2~4倍長持ちします。
微弾性塗料工法
下地材に微弾性フィラーと呼ばれる微弾性塗料を用い、その上に弾性塗料を2度塗りします。
下地材に弾性塗料を使うため、モルタルの外壁表面のひび割れに高い効果を発揮します。
ただ、複層弾性工法ほど塗膜を厚くすることはできないため、そこまで耐用年数を上げることはできません。
金属サイディング
金属サイディングはメンテナンスフリーの素材のように思われがちですが、定期的な塗り替えが必要です。
特に金属は腐食が起こるため、錆びる前に塗装を行わなければなりません。
金属サイディングでは防錆材塗布がポイント
金属サイディングではさまざまな外壁塗料の中から機能性や価格のバランスからお好みの塗料を選ぶことができますが
金属サイディングならではの重要な工程として防錆材の塗布が重要なポイントとなります。
特に錆が起きていて外壁リフォームの際に錆び落としをした場合は防錆塗装が必要となります。
外壁を守る上でも外壁全体に塗布するようにしましょう。
コンクリート
コンクリート打ちっぱなし壁の場合、主に3種類の塗装方法があります
撥水材
撥水材は雨水など水を弾く効果のほか、防カビ効果など
コンクリート壁に起こりやすい劣化を抑えてくれる機能があり
それでいてコンクリート壁が持つ質感を維持することができます。
ただ、透明のためヒビ割れや補修の後は隠すことができませんので
綺麗な状態のコンクリート壁に使われています。
カラークリヤー
カラークリヤーは少しだけ色がついた透明の塗料で打ちっぱなしコンクリート壁の表面をキレイに仕上げることができます。
ただし、撥水材と同様にひび割れなどは隠しきれず、目立ってしまいます。
打ちっぱなし再現
撥水材やカラークリヤーは補修跡を隠すことができませんが
打ちっぱなし再現塗料は補修跡に専用の塗料を使って補修跡を隠し、上からコンクリートのような模様を付ける手法です。
補修をしっかり隠しながらコンクリートの雰囲気を再現することができます。
外壁の素材に合った塗装を
外壁の素材別の塗装の工法や塗料の種類をご紹介しました。
ご自宅の外壁に合せた工法でメンテナンスを行うことで外壁が長持ちするだけでなく見た目も良くなります。
もし、外壁塗料の種類や工法で迷われるようでしたら外壁塗装会社にお気軽にご相談くださいね。
広島県の外壁塗装・屋根塗装は株式会社 福成にご相談下さい。
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