株式会社 福成

外壁リフォームの工事の手順とは 外壁塗装の種類は主に3種類

外壁塗装と一口に言っても塗り方にはいくつかの方法があります。
そこで、外壁塗装の塗り方の種類と外壁リフォームの工事の手順をご紹介します。

 

外壁塗装の塗り方

 

ローラー

外壁塗装では一般的な塗り方で、ローラーを使って塗装をします。
作業効率が良いというメリットがあり、広い面を一気に塗装するのに向いています。

 

細かいところは塗りにくいというデメリットはあるものの
塗料を無駄にせず塗ることができる塗装方法です。

 

刷毛塗り

刷毛を使って手作業で塗る方法です。
主に狭い面や細かい場所を塗装する際に使われます。

 

刷毛塗りはムラが起こりやすく技術力が必要とされます。
広範囲の塗装には向いていないため
狭い場所や細かい場所を塗るときや塗り残しなどの補修に用いられます。

 

スプレー塗装

スプレー塗装はスプレーガンという塗料を霧状に噴射する機械を使って塗装面に吹き付ける塗装方法です。

 

広範囲で塗装時間を短縮できるほか
スプレー塗装ならではの模様や凹凸のようは立体感のある表現をすることができます。

 

スプレー塗装の仕上げ方法の代表的なものにはリシン仕上げ、スタッコ仕上げ、吹付タイル仕上げがあります。

 

・リシン仕上げ
塗装材に小さな石を混ぜて吹き付ける方法です。
砂壁のような粒々感のある仕上がりになり、艶のないマットな壁面になります。
和の雰囲気を出したい場合におすすめです。

 

・スタッコ仕上げ
セメントや塗料、砂等の骨材を混ぜた塗料で外壁を仕上げます。
凸凹した厚い塗膜でザラザラした質感に仕上がります。
独特の温かみのある風合いですが、汚れやすいという特徴もあります。

 

・吹付タイル仕上げ
吹付タイル仕上げは下塗りの後、厚みと模様を出すために主材を吹き付け
その上からさらに上塗り塗装で仕上げる方法です。
中塗りと上塗りでは素材が異なるものを使用するのが一般的です。

 

塗り替え時はローラーや刷毛を使います。

 

外壁塗料の種類

 

ウレタン塗料

ウレタン塗料はポリオール樹脂を主材とした塗料で、光沢感があり、艶のある仕上がりが特徴です。
耐用年数は約6年程度~約8年程度、施工費用は1㎡あたり約1,700円程度~約2,200円程度が相場です。

 

シリコン塗料

シリコンを主成分と下塗料で、現在最もスタンダードな塗料として普及しています。
カラー展開も商品数も豊富なため、迷ったらシリコン塗料を選ぶと良いでしょう。

 

耐用年数は約8年程度~約12年程度、施工費用は1㎡あたり約2,300円程度~約3,000程度が相場です。

 

フッ素塗料

フライパンの表面や航空機の塗装に使用されているフッ素を主成分とした塗料です。
耐久性・耐候性が高いのが特徴です。

 

耐用年数は約12年程度~約20年程度、費用相場は1㎡あたり約3,800円程度~約4,800円程度です。

 

光触媒塗料

光に当たると汚れを分解し、雨が降ると汚れを洗い流す効果のある機能性塗料です。
耐候性が高く、紫外線による劣化がしにくいという特徴を持っています。

 

耐用年数は約15年程度~約20年程度、費用相場は1㎡あたり約4,200円程度~約5,000円程度です。

 

無機塗料

主成分を無機物とした塗料で、紫外線による劣化がしにくいのが特徴です。
価格は高いですが高い耐候性を持っています。

 

耐用年数は約20年程度~約25年程度、施工費用は1㎡あたり約4,500円程度~約5,500円程度が相場です。

 

塗装工事の手順

一戸建て住宅の外壁塗装は約1週間程度~約2週間程度かかり
工事には塗装工程以外にもいくつかの作業を伴います。
以下からは外壁塗装の工事の手順をご紹介します。

 

足場組立

作業のための仮設足場を設置します。

 

足場は足場専門業者が組み立てる場合と塗装業者が自社で組み立てる場合があり、業者によってさまざまです。
足場は金属でできているため、組み立て時は金属音が周辺に響くことがあります。

 

仮設足場を設置した後はその周りに飛散防止シート(メッシュシート)を張り巡らせます。
このシートは塗料が周辺に飛んでしまうのを防いだり、万が一道具を落とした場合に周囲に飛散するのを防止するため
また、作業員の安全のために取り付けます。

 

足場の組立てには約1日程度かかります。

 

高圧洗浄

外壁についたホコリやチリのような汚れやコケやカビを高圧洗浄機で洗浄します。
外壁塗装では高圧洗浄は必須の工程です。

 

高圧洗浄の後は外壁をおよそ48時間乾燥させます。

 

外壁がきちんと乾燥していないと、上から塗料を塗った後に外壁中に残った水分が太陽光などで膨張し
壁に泡のような膨れが出てしまうことがありますので、しっかりと乾かす必要があります。

 

下地補修

下地調整にはさまざまな工程があり、ひび割れを埋める作業や
壁が剥がれた部分にモルタルを詰めて補修したり
目地のシーリング打ち替え・打ち増しといったコーキング工事などを行います。

 

下地補修はこの後の塗装を施工するために重要な工程ですが
手抜き工事をされやすい工程でもあります。

 

業者選びはこのような工程で差が現れ
きちんとした業者に選ぶと下地補修も手を抜くことなくしっかりと行ってくれます。

 

養生

この段階で養生を行います。
塗料が付いてはいけない場所にビニールやテープなどで塗料が付かないようにします。

 

塗装中は塗料が飛び散るおそれもありますので、植木や置物、車などにも養生が行われます。

 

自転車などは出来るだけ移動しておいた方が良いですが
どうしても移動できない場合は養生を行いますのでご安心ください。

 

下塗り

下塗りは色を付けることが目的ではなく
外壁と上塗り塗料がしっかりと密着するための薬剤を塗る工程です。

 

下塗り材にはシーラー、プライマー、フィラー、バインダーなどがあり
外壁の状態や上塗り塗料の種類により適切なものを選びます。

 

中塗り・上塗り

中塗りと上塗りは同じ塗料で塗ります。
つまり、上塗り材を2度塗りして塗装します。

 

メーカーにより中塗り上塗り塗料の色が微妙に違い、塗り忘れ、塗り漏れの防止をしていることもあります。
外壁の中塗り・上塗りが終わったら雨樋や破風板などの付帯部分を塗装します。

 

足場解体

塗装が終わったら養生を取り除き、足場の解体を行います。
足場の解体は約2時間程度~約半日程度で終わります。

 

足場を解体すると塗り替えが完了した家全体を見ることができます。
問題なければこれで工事完了です。

 

外壁塗装は塗装箇所や仕上がりにより塗り方を使い分ける

外壁塗装では塗装箇所や希望する仕上がりにより塗り方を使い分けています。
どこでどんな塗り方をするかは職人の腕の見せ所となります。

 

きれいで長持ちする外壁塗装に仕上げるには経験豊富な塗装専門業者に依頼するのがおすすめです。