株式会社 福成

外壁塗装のチョーキング現象とは!?セルフチェック・補修方法

外壁を触ると手に白い粉が付いてくることがあります。
これはチョーキング現象(白亜化現象)といって外壁塗装の劣化症状の1つです。

 

ではなぜ、チョーキング現象が起こるのでしょうか?また、チョーキング現象を見つけたときはどのような対応をすれば良いのでしょうか。

 

このページでは外壁塗装のチョーキング現象について解説します。

 

チョーキング現象とは

チョーキング現象(白亜化現象)とは外壁塗装の劣化症状の1つで、外壁に触ると粉が手についてくる、というものです。

 

粉の色は白が多いですが、これは白系の外壁が多いためで、茶色い外壁の場合は茶色い粉が手についてくるなど、外壁の色の粉が付くのが一般的です。

 

外壁塗料の成分は外壁や顔料を保護して美観と機能性を持つ主成分の「樹脂」と、色を付ける「顔料」、成分を調整したり塗りやすくするための「添加剤」の主に3つで構成されています。

 

樹脂にはアクリルやシリコン、フッ素など、さまざまな種類があり、これらの樹脂を変えることで外壁塗装の機能や耐久性が変わってきます。

 

顔料はもともと粉の物質で、色の粉を塗料の材料と混ぜ合わせて構成しています。

 

樹脂は有機物ですので紫外線が当たると徐々に破壊され劣化、分解していきます。
外壁の上に塗られた塗料が紫外線により分解されると、外壁上に顔料の粉だけが残ります。

 

これが、チョーキング現象です。

 

チョーキング現象の原因

紫外線等による経年劣化

外壁塗装は紫外線や風雨の影響を受けて少しずつ劣化していきます。
上でもご紹介しましたが、樹脂が紫外線によって破壊、成分が分離してしまい、外壁表面に粉状の顔料が残ります。

 

劣化の進行具合により外壁を触ったときの粉の量が異なります。
外壁を触ったときにわずかに粉が手についてきた場合、チョーキングの初期段階とみなすことができます。

 

ある程度粉がしっかりと手についてきた場合、チョーキングが進行した段階と判断することができます。

 

施工不良

チョーキング現象は外壁塗装工事に何らかの不具合があった場合にも起こることがあります。
塗料の希釈率のミスや撹拌不足、塗布量の不足、乾燥不足などさまざまな理由によって施工不良は起こります。

 

万が一施工不良が起こった場合には保証書を確認の上、塗装業者に連絡をして補修工事を依頼します。
契約時には保証内容をしっかりと確認の上、保証書は失くさないように保管しておくことが大切です。

 

チョーキング現象のセルフチェック方法

チョーキング現象は自分で確認することができます。

定期的にセルフチェックを行い、外壁の劣化状態を見ておくと良いでしょう。

 

手で外壁を触ってみる

外壁を手で触ったときに、手にチョークの粉のようなものが付いたらチョーキング現象が起こっていることを示しています。

 

水で外壁を濡らしてみる

水で外壁を濡らしたときに、水がかかった部分が変色する場合、チョーキング現象が起こっている可能性があります。
水を弾かずに色が変わるということは、外壁塗装の防水機能が切れていることを示していますので、外壁塗装の準備が必要です。

 

チョーキング現象が起こったときの対処法

チョーキング現象が起こっている外壁の補修方法は基本的に外壁塗装となります。

 

チョーキングの補修方法は外壁塗装

外壁の防水機能が切れ、チョーキングが起こっている場合、外壁塗装で補修します。
一般的に外壁塗装は10年に1度行うことになりますが、外壁塗装の塗料はその種類によって機能や寿命が異なります。

 

耐用年数が長い塗料を使用すると、施工費用は高いものの、外壁塗装の頻度を減らすことができます。
外壁塗装の間隔を空けたい場合は、耐用年数を考慮して塗料を選ぶと良いでしょう。

 

外壁塗装は足場を設置し、外壁を高圧洗浄機で洗浄したあと、下地処理をします。
そのあと、下塗り材、上塗り材2回の計3回塗りで仕上げます。

 

チョーキング(白亜化)評価

チョーキングの状態を判別する方法に、白亜化等級というものがあります。
透明テープを塗装面に貼り付け、強く押し付けて指でこすり、剥がしたテープを黒い紙の上に乗せて評価します。

 

メーカーによりますが、1~2等級はクリヤー塗装可、3等級はクリヤー下塗りの2回塗りが必要、4~5等級はクリヤー塗装不可となります。

 

チョーキングは今すぐ建物に影響があるわけではない

チョーキング現象は起こったらすぐに雨漏りなどの影響があるわけではありません。
しかし、放置しているとひび割れや塗装の剥がれなどにつながり、やがて雨漏りに発展する可能性もありますので注意が必要です。

 

ただ、チョーキング現象を利用して訪問販売してくる悪徳業者がいますので注意が必要です。

 

悪徳業者は「チョーキング現象が起こっているのでいますぐ外壁塗装をしないと大変なことになる」などと謳い、その場で契約をさせようとします。

 

確かにチョーキング現象は塗膜の防水機能が切れ、外壁塗装をしなければならない1つのサインではありますが、今すぐ雨漏りで建物が深刻な状況になることは少ないです。

 

その場では契約せず、ほかの外壁塗装業者に現地調査と見積もりを依頼するようにしましょう。
また、見積もりは相見積もりを取ると失敗が少なくなります。

 

そのほかの外壁塗装の劣化症状

外壁塗装の劣化症状はチョーキング以外に以下のようなものがあります。
外壁をセルフチェックする際に以下のような症状がないかも確認しておくと良いです。

 

・色褪せ
・ひび割れ
・塗装の剥がれ
・カビ・苔・藻
・錆び

 

色褪せはチョーキングと同じく今すぐ建物に大きな影響があるわけではありませんが、建物を古く見せてしまいますし放置すると深刻な劣化につながる恐れがあるので、早めに対処した方が良いでしょう。

 

ひび割れや塗装の剥がれは建物内部に水が浸入するリスクがありますので、早めの外壁塗装の手配が必要です。

 

定期的に外壁の状態をチェックしてみると安心

チョーキング現象は外壁塗装の経年劣化や施工不良が原因で起こります。

 

特に経年劣化で起こることが多いので、定期的に外壁を触ってみて外壁の状態をチェックしてみると、外壁の状態に早く気付くことができ、安心です。

 

また、日光があたりやすい面、日陰になりやすい面とでは劣化の現れ方が変わってきますので、建物のさまざまな面をチェックすることが大切です。